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内科 後期臨床研修プログラム

  1. 研修目標及び特徴
  2. 研修内容
  3. 指導スタッフ(卒業年度、認定医、指導医)
  4. 診療実績(年間、2015年データ)、診療設備など
  5. 週間スケジュール
  6. 専門医、認定医、教育病院など学会の指定状況
  7. 学会活動
  8. 研修終了後について

1 研修目標及び特徴

研修期間 3年間 / 募集人員 3人
 初期臨床研修終了後の卒後3年目から5年目の3年間で内科認定医・専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、血液学会専門医を取得するのに必要な態度、知識、技能を習得する。当内科は北海道大学第三内科(消化器・血液)と密接に連携しながら、後期臨床研修終了後を見据えた研修体制を採っているので、大学院へのスムーズな移行やより専門性の高い第三内科関連施設への継続研修が可能である。当科では専門にこだわらない幅の広い多数の症例、豊富な指導医、最新鋭の診察設備を有し、一般内科医としての教育を基礎にすえながら、消化器、血液、癌を三本柱とした専門性の習得を目指すことが出来る。日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会の認定施設でもあり、後期研修修了後には前記の各種学会認定専門医の受験資格が得られるよう設計されている。


2 研修内容

1)専門技術の習得
上部消化管、下部消化管、肝・胆道・膵のすべての消化器疾患および血液疾患、消化器領域以外では肺癌などの固形癌について、病棟、外来、当直診療の修練を行う。腹部超音波検査、上下部消化管造影検査、上下部消化管内視鏡検査(EUS、EMR、ESD含む)、気管支内視鏡検査、ERCP、EST、ENDB、ERDB、血管造影検査あるいはTAE、超音波ガイド下腫瘍・臓器生検、PEIT、RFA、などあらゆる消化器内科特有の検査・治療手技および、骨髄液検査、末梢血幹細胞移植手技などの血液疾患に関わる検査手技の習得から、血液癌のみならず固形癌治療の一連の流れと実践を習得する。

2)プライマリーフィジシャンとしての技術の育成
また初期研修に引き続きプライマリーケアーの技術習得と実践を重視し、救急外来実習から、一般外来での幅広い疾患への対応を学ぶ。具体的には糖尿病などの代謝疾患や腎疾患、自己免疫疾患、急性腹症、意識障害、中毒などの疾患に対して診断治療、ケアが出来ることを目標にし、いわゆる専門ばかと言われないような広い知識技量を習得する。

3)診断から治療、看取りまでの一貫したケアの実践
主治医として固形癌、血液癌の診断から治療を一貫して行うことで、患者や家族とのコミュニケーションスキルを養い、加えてターミナルケアの実践を通して人間の尊厳を理解する。


3 指導スタッフ(卒業年度、認定医、指導医)

宮城島 拓人S59卒 副院長(内科部長)、内科学会専門医、内科学会教育関連病院指導医、消化器病学会専門医・指導医、消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本医師会認定産業医
小田  寿H7卒 消化器内科部長、日本消化器内視鏡学会専門医、日本静脈経腸栄養学会認定医、日本内科学会認定内科医
佐野 逸紀H19卒 第2消化器内科部長、日本内科学会認定内科医

4 診療実績(年間、2015年データ)、診療設備など

一日平均入院患者数           約135.6人
一日平均外来者数             約233.0人
上部内視鏡検査             5,060件
下部内視鏡検査             3,245件
気管支内視鏡検査              29件
超音波検査および関連手技(RFA,PTCDなど)3,236件
超音波内視鏡検査             179件
内視鏡的粘膜切除、ポリペクトミー     779件
ERCPおよび関連手技(EST,ERBDなど)    196件
胃瘻増設術(PEG)              28件
腹部血管造影および関連手技(TAEなど)    27件
造血DSA幹細胞移植              7件

5 週間スケジュール

月~金共通

午前 外来あるいは検査。後期研修医は週二回の外来、週三回は内視鏡検査、超音波検査、バリウム検査習得
午後 病棟回診およびベットサイド手技(カテーテル挿入、小手術、骨髄検査など)、エコー下ドレナージ・生検、RFA、内視鏡的手術、カテーテル挿入(ESD,EMR,ERCP,EST,ERBD,ENBD,EPPDなど)、腹部血管造影、TAEなど。総回診は月曜と水曜午後2時から、各病棟で行う。

カンファレンス

月曜午後5時30分から内視鏡バリウムフイルム読影、外科紹介症例の検討、一週間の計画
火曜、木曜午後5時30分から病棟カンファレンス
水曜午後6時から内科・外科・病理・放射線科合同カンファレンス(手術患者の紹介と術後報告など)
金曜午後5時30分から症例検討会、抄読会

6 専門医、認定医、教育病院など学会の指定状況

日本内科学会認定証(日本内科学会認定医制度教育関連病院)
日本消化器内視鏡学会認定指導施設証(日本消化器内視鏡学会専門医制度指導施設)
日本消化器病学会認定施設証


7 学会活動

内科学会北海道地方会(年4回)
消化器病学会北海道地方会(年2回)
消化器内視鏡学会北海道地方会(年2回)
臨床血液学会北海道地方会(年1回)
血液学会北海道地方会(年1回)
DDW、消化器病学会総会、消化器内視鏡学会総会(各々年1回)
癌治療学会総会(年1回)
血液・臨床血液学会大会(年2回)
少なくとも年1回以上の筆頭演者を義務付ける。


8 研修終了後について

後期研修終了後は、当科または他病院のスタッフになるか、大学医局に入局するか、大学院に進学するかなどの進路があり、できる限り支援をする。