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泌尿器科 後期臨床研修プログラム

  1. 研修目標及び特徴
  2. 研修内容
  3. 指導スタッフ(卒業年度、認定医、指導医)
  4. 診療実績、診療設備など
  5. 週間スケジュール
  6. 専門医、認定医、教育病院など学会の指定状況
  7. 研修終了後について

1 研修目標及び特徴

研修期間 4年間 / 募集人員 4人
日本泌尿器科学会卒後研修ガイドラインに沿って、① 泌尿器科基本手術の習得 ② 術前術後管理の習得 ③ 泌尿器科的検査・外来診療の習得を目指します。4年目の修了時には泌尿器科専門医資格の取得を目指します。

2 研修内容

 毎朝全員で小カンファレンスを行なっており、1日の診療の打ち合わせをします。午前中はそれぞれの担当をこなし、午後は手術/検査/専門外来など。夕回診もできるだけ全員で行ないます。研修医には入院患者の担当医として診断、治療法の選択と指示、患者への説明などを主体的に担当してもらいます。責任ある医師として独り立ちできるよう、教育的な配慮をします。また月に一回、小柳知彦院長(北海道大学名誉教授)も参加してのカンファレンスと回診を行なっており、幅広いディスカッションが可能です。
 手術においては、内視鏡手術はもちろん、基本的な開腹手術も執刀医として積極的に参加できます。
 外来においては、基本的な診察プロセスはもちろんですが、患者の家族的背景・社会的な要因なども配慮できる、優れた臨床の視点を得るように目指します。
 透析においては、患者の全身管理、シャントの手術と管理、腹膜透析の管理などを経験できます。
 当院には図書室が完備されており、各種の雑誌、専門図書が充実しています。研修医にも学会参加のための旅費・図書/DVD/研究用機材購入のための研究費が応分に当たります。年間2回程度の学会発表のほか、大きな学会へも積極的に参加してもらいます。
 なお当科が事務局となって「釧根泌尿器科研究会」を主催しています(専門医制度単位認定)。市内の泌尿器科と合同の症例検討のほか、泌尿器科や関連領域の第一人者を招いて講演会を開催しています。

3 指導スタッフ(卒業年度、認定医、指導医)

佐々木 芳浩 S63卒 泌尿器科部長 日本泌尿器科学会専門医・指導医,日本泌尿器学会泌尿器腹腔鏡技術認定
佐藤 択矢 H17卒 泌尿器科副部長 日本泌尿器科学会専門医

4 診療実績、診療設備など

北海道東部地域の中核病院として、泌尿器科全域にわたる多様な疾患を経験できます。悪性腫瘍、前立腺疾患などの他、女性泌尿器科疾患、神経因性膀胱などの貴重な症例も豊富です。また血液透析・腹膜透析も行なっております。
【年間手術件数と内訳(およその平均)】2015年(1~12月)
年間約262件。 膀胱全摘術5例(回腸利用代用膀胱を標準)、 前立腺悪性腫瘍手術16例、 腎(尿管)悪性腫瘍手術13例、 経尿道的前立腺切除術22例、 経尿道的膀胱腫瘍切除86例、 内シャント関連手術8例、 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍11例
【病棟】
 入院病床20(適宜増減)。耳鼻咽喉科・歯科などとの混合病棟です。平均在院日数は10日程度。主要疾患にはクリニカルパスを導入しています。
【透析室】
 透析ベッドは15床。外来透析患者35名。看護師6名、臨床工学士7名。
【外来】
 2診となっています。外来主治医は基本的に固定せず、交替で診療することにより独善に陥ることを防ぎ、他医師の診断を学ぶ機会としています。もちろん指導医と随時相談しながら診療することができます。
【手術室】
 開腹手術/内視鏡手術(小児含む)/腹腔鏡手術/マイクロ手術など、ほぼ泌尿器科全領域にわたる手術に対応可能です。ただし体外衝撃波砕石装置はありません。

5 週間スケジュール

曜日AMPM
病棟処置、透析手術
病棟処置外来、総回診、症例検討会
外来手術および特殊検査
病棟処置、透析手術
病棟処置外来、症例検討会

6 専門医、認定医、教育病院など学会の指定状況

 日本泌尿器科学会専門医教育施設

7 研修終了後について

 後期研修終了後は、当科の泌尿器科スタッフになる/北海道大学泌尿器科医局に入局する、などの進路が選択可能であり、できる限り支援をします。